startbahn

コンセプト

startbahnは、以下の2点を満たす環境を生み出すために設計されたオンラインアートプラットフォームです。

  • 作品の制作・流通・評価が「持続的に」行われる。
  • 既存の美術に加え、新しい「インターネット時代のアート」が活性化する。
この背後には、アーティストを志す人の内作品販売で生計を立てられる割合が極めて少なく、また例えオンラインで販売しても作家の長期的なキャリア形成に繋がらない、などの問題意識が存在しています。
このような課題を解決するために、startbahnの販売システムには既存のサービスには存在しないいくつかの工夫が施されています。

システム

上記の課題を解決するために、startbahnでは「2種類のオークション」と「再分配システム」という独自の設計を採用しています。

2種類のオークション

startbahnにはプライマリーとセカンダリー、2種類のオークションが用意されています。

前者はオリジナル作品を作者自身が販売するためのオークションで、後者は1度購入した作品を再度販売するためのオークションです。両者の相互作用を通じて、オンライン美術市場の活性化を促します。

2種類のオークション

プライマリーオークションは非公開型で行われ、入札者は自分以外の入札者の金額を知ることが出来ません。さらにstartbahnでは、入札額が一番高いアカウントが落札者になる訳では無くカウント終了後に出品者が直接落札者を選択します。これにより出品者は入札者のプロフィールやコレクションの傾向、過去の取引履歴を参照しつつ販売相手を選ぶ事が可能です。

* この図ではCさんが最高額で入札していますが、出品者はA, B, C, D 4人の入札者から落札者を選択可能です。

一方、セカンダリーオークションは一般的な競り形式で行われます。各入札者と入札金額は全て公開され、カウント終了の時点で最高金額をつけている入札者が作品の落札者となります。

* この図に示される通り、入札締め切り時点で最高金額を入札しているDさんが落札者となります。

再分配システム

セカンダリーオークションでの落札額の一部は、制作者のアカウントへと分配されます。

この分配はセカンダリーオークションで取引が行われる都度発生し、制作者は繰り返し分配金を受け取ることが可能です。この時、分配率は制作者であるアカウントの活動状況に応じて、0~20%の範囲で変動します。

還元システム

このようなシステムは取引差益を減少させるため、作品を売買する立場からは一見負担に感じられるかもしれません。しかし、

  • 制作者は、将来の分配金を織り込んでプライマリーオークションでの初期販売価格を低く抑えることが出来る。
  • 落札者は、一度購入した作品をセカンダリーオークションに再出品する際の心理的抵抗がより低くなる。

などの点を考慮すれば、むしろ作品取引を促す制度になり得ると私たちは考えています。

プライマリー・セカンダリー両オークションでの落札額の一部は、取引に貢献したレビューを書いたアカウントへ還元されます。

startbahnでは、サービス内に投稿された作品に対してレビューを書くことが可能です。オークション入札者は、もし出品作品にレビューが付いている場合その中から最も良いと感じたものを1つ選択することが可能です。オークション成立時には、プライマリーオークションでは落札額の7%、セカンダリーオークションでは落札額の5%がそのレビューを書いたアカウントに対して支払われます。

レビュワーへの報酬

このようなシステムを通じて、サービスに投稿された作品の美術的価値の担保と、作品取引に影響する本質的な批評空間の形成を目指します。

* この「再分配システム」を中心にした一連の主要発明は「作品販売コンピュータシステム及び作品販売方法」という名称で2009年3月に日本、2011年12月に米国で特許を取得しています。

* もしオークション出品作品にレビューが付いていない場合には、還元金に相当する部分をstartbahnが手数料として受け取ります。

期待されること

一般的な個人が壮大なアートコレクションを

例えば、保管場所不足で廃棄される運命にある大作彫刻と土地を多く所有するコレクターがstartbahn上で出会えば、コレクターが個人で屋外彫刻展示場を作りその作品群を展示することも可能でしょう。展示機会に恵まれた作家にはさらなるキャリアが、所蔵作品が充実したコレクターはstartbahn内の信用が高まり、プライマリーオークションにおける取引成立率の向上が期待されます。

普通のカフェが有名アートスポットに

例えば、カフェのオーナーが毎月展示作品を交換するという利用法も考えられます。もしカフェの展示されることがstartbahn上での人気に繋がれば、そのカフェのオーナーはプライマリーオークションにおいて言い値での落札可能性が高まり、またそのカフェに展示されたという付加価値を理由に高値の売却が出来たり、場合によっては利益を得る可能性もあるでしょう。

少しずつの積み重ねが財産になり、さらなる発展をサポートする

例えば、毎日一枚のドローイングを描き平均3000円程度でも販売出来れば、一年の合計額は100万円以上になります(3,000円*365日=1,095,000円)。時が経つに連れアーカイブが増え、それに伴い還元金が増え、さらに知名度の上昇と作品価格の値上がりが伴えば、数年後は制作で生活することが可能になるかもしれません。

大作制作をロングスパンでサポート

例えば、大作の制作に伴う習作やエスキースを少しずつ販売することで制作費用の捻出も可能かもしれません。その過程で、その作品とファンとの関わりを強めることも出来ます。もし作品完成する前に話題になれば、展示の集客や大作の販売にも大きく貢献するでしょう。

マネタイズの難しいアートプロジェクトの資金調達に

例えば、マネタイズの難しいアートプロジェクトの資金調達の為に関連ドローイングを販売したり、startbahnの仕組みを上手く利用すれば、資金調達や集客効率が大幅に改善する可能性があります。またその作品群がアーカイブされ、還元金を得たり、リンクを辿って他の作品を見て貰うことなどは、将来の作家活動に必ず貢献するでしょう。

販売後の作品の状態を知る

例えば、自身の作品を今現在誰が保有しているかすぐに把握出来るようになるため、もしある作家が将来有名になって回顧展を行いたいと思った時、もしくは作品集を作るために改めて作品を撮影したいと思った時に作品の所蔵場所を特定することが大幅に容易になります。

最先端のデジタルデバイスと連動も

例えば、将来的にデジタルデバイスの位置情報システムとの連動機能が付けば、現在位置から近い場所で行われている展示情報を得たり、そこで販売されている作品情報、さらには作者の過去の作品やレビュワーの評価も簡単に入手出来るようになります。

制作者の特定から持続的なサポートまで

例えば、路上で出会った絵描きの成長をstartbahnを通じて見守り、活動を応援することも容易になります。 将来的には、展示されている作品の写真を撮りstartbahnのデータベースと照合することで、所有者遍歴など作品の情報を追跡することも可能になるでしょう。

地方コミュニティーの形成をサポート

例えば、地方在住のユーザーが増えれば地域に根ざしたコミュニティの形成にも一役買えるかもしれません。地方コミュニティが育てば地方都市で重大なアートのムーブメントが起こる可能性も高まります。広い土地や豊富な天然素材を活かした展示が多く生まれるかもしれません。

以上はあくまで例えですが、startbahnでは一度好循環が起きれば上述したようなさらなる好循環に繋がり得ると考えています。実際にどのように利用され、どのように成長していくかは私たち自身が最も楽しみにしている所でもあります。

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