香月恵介個展「Hope’s harbinger」

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EUKARYOTEでは11月1日(金)から11月24日(日)の会期にて香月恵介の個展「Hope’s harbinger」を開催致します。

現代におけるイメージ=ディスプレイの発光を絵具によって物理的に置き換えるピクセルペインティングを主軸にする香月ですが、この1年間は光の画家と言われた19世紀の画家、ウィリアム・ターナーの作品を手がかりに制作してきました。
ディスプレイによる発光が浸透した現代における「光の先にある何か」に対するより踏み込んだ探求として、本展ではタブローだけではなく照明による視覚体験を取り込んだインスタレーションや映像作品を交え、多角的に展開します。

本展1階では、ターナーによるゲーテの哲学に基づく色彩論への回答として描かれた「光」と「闇」2対の絵画を背景に、新たな主題として制作された「Lux」を展示致します。明るさの単位でもあり、ラテン語で光を意味する名前を持つこの作品は、3色の光源と、一つの画面に対しR/G/Bに分解され各色固有の光のイメージを描いたタブローから構成されており、色彩と時間それぞれの重なりと揺らぎを含みます。
また、映像作品とそれに対応する「-scape」は、風景画を描く際、風景を見るまなざしから色彩を再構成し絵画へと落とし込んでいくプロセスをコンピュターのシステムとして再現し、RGB値をランダムに組み替え壊すことで一見すると液晶ディスプレイのエラーのようにも見える図像へと可視化させており、更なる絵画への変換は風景画家のスケッチとタブローの関係におけるシミュレートでもあると位置づけています。
そのほかピクセルペインティングの対ともいえる、無作為なマチエールとホログラム調の表層によって物質性を強調し、色彩と像の不在を狙ったシリーズ「Gray(medium)」もあわせて展示致します。
香月は今回の展示構成を考えるにあたって「人間が太陽の光のみで生活していた頃を夢想する」というコメントを寄せています。絵画の歴史においてはいうまでもなく、人と常に寄り添ってきた光の存在について、私たちが発光によってイメージを映し出す機器と隣り合わせに生活する現代においてこそ、物質性を伴う絵画、身体、そして光を媒体にして体感するとき、現在の自然科学的なアプローチで再現される光学や色彩学では拾いきれない光の在り方と対峙することになるのかもしれません。


オープニングレセプション:2019年11月2日(土)18:00〜20:00
デザイン:西頭慶恭
特別展示:会期中EUKARYOTEの3Fにて菊池遼との2人展を開催致します。
http://eukaryote.jp/exhibition/hopes_harbinger/
EUKARYOTE
東京都渋谷区神宮前3-41-3
Open : 12:00-19:00
Closed : Monday