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MAGUMA

絵、電飾、布 / Painting, Drawing / 1303 x 1303 x 50 mm

WORK BY

REVIEW

本作はAWAJI cafe & gerellyの地下、つまりこの会場の最深部に位置する。つまり、富士山をテーマにしたこの展示の一番「低い」ところにある。そのことが展示会場全体の立体的な構造を規定していると言っても過言ではないだろう。横山がモチーフとした富士山に実在する「胎内洞窟」は文字通り女性の子宮をモチーフとしている。つまり、この作品が置かれた地下室がこの会場全体の「下腹部」にあたるのだ。そして、私たちはそこには入れない。本作を「絵画」と呼ぶことは適当ではないように思われる。これは立派なインスタレーションで、平面という入れない空間なのだ。「Fujiは怒っていた」とする作家のステイトメントからは、わざわざ赴いた先で味わった、訪問相手の富士山に対する裏返しの反抗心が感じられる。彼女にとっての「登ることも、入ることも」できなかった富士山は、畏怖にも似た怒りの感情が表れている。この沸沸とした感情がきっと「MAGUMA」という作品のシニフィエだ。彼女たちはそこに入ることはできなかった。しかし、それはまた一方で、そこまで行ってみないとわからないことだった。

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