back and forth

2016

ラムダプリント

あおひー

Photograph

いつも利用している東海道線でそれを見つけた。
銀色のヒビ割れたプレート。その正体はドア窓の外側に貼られたステッカー。
車内から見るとドアの開閉ボタンに関する注意書きであることがわかる。列車の運行が時間をかけて作り出す画面。それはいまも徐々に熟成され続けている。
同じフォーマットで見分けのつかなったものが、ひとつひとつ違う面持ちを帯びていく不思議。列車が路線を何度もなぞるにつれて窓の銀色にも線が引かれてく。列車運行の副産物として生成されるドローイング。これらは記録しないとただ失われてしまうばかりだ。
次に同じドアを見つけたとしてもまた以前とは異なる表情をしているであろう。
b a c k  a n d   f o r t h は「行ったり来たり」の意味。列車の往復になぞらえてこのタイトルとした。